は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
外伝
| 前のページへ | |
|
ほのぼのこがらちゃん外伝 | |
|
「へっ……弱いな」 「ま……魔法をこんな使い方するなんて……」 「お前とは、覚悟が違うんだよ。 魔法のステッキ、折らせてもらうぜ?」 「………」 「気絶しちまったか。だらしねぇな。よっと! よし、魔法のステッキを折って、オレの勝ち、と。 それにしても……次の魔法少女は、もっと歯ごたえがあると うれしいんだけどな?」 ・ ・ ・ 「こがらちゃ〜ん」 「………」 「こがらちゃん?」 「………」 「不条理無敵少女のこがらちゃん!!」 「! な、なによイナネーム?」 「ああ、ようやく気がついた。 どうしたの、撃滅破壊少女のこがらちゃん?」 「さっきからなによその呼び名は?」 「どうも魔法少女と呼ぶのは無理があるから、なにか肩書きを つくってあげようと思って。 他にも”爆裂無茶少女”とか”極激貧乳少女”とかいろいろ 考えてるよっ」 「……イナネームってわりと不死身っぽいからちょっとくらい 無茶しても大丈夫よね……?」 「じょじょじょ冗談だよこがらちゃん! それより……どうしたの?」 「ん? 最近戦ってばっかりだなって思って」 「? いつもこんな感じじゃないの? すっごく慣れてる感じがするんだけど?」 「違うわよっ」 「意外な答だなあ」 「イナネーム……?」 「もっ……もうっ! 冗談だよっ! そんなに怒ってばっかりだと かわいい顔が台無しだよっ!」 「や、やめてよねっ……」 「でも……こんな風に戦ってなかったの?」 「小学校の頃……すっごく頼りなくて、いるとうっとおしくて… …でも安心して。そんなヤツがいたの。 でもそいつ、転校しちゃって……それから、なんだかつまんな くなっちゃったの。それで、いらついてたらケンカばっかりに なっちゃったのよね」 「……死人とか出なかった?」 「なにわけわからないこと言ってるのよ?」 「ボクそんなに変なこと聞いてるかなあ……?」 「とにかく。こんな風にケンカばっかりなのは久しぶりだなって 思ってね」 「あの超戦闘をケンカの一言で済ませちゃうんだね、 こがらちゃんは……」 「そう言えば、さ。 プリンセス候補って、あたしも含めて8人いるんでしょ?」 「正確に言うと、”いた”かな。こがらちゃんが三人倒したから、 残すところあと5人」 「そうかあ……あと5回も戦わなくちゃいけないなんて、 結構大変ね」 「そうとも限らないよ」 「?」 「プリンセスを決める戦いは、一度でも負けたら脱落なんだ。 それに、全員こがらちゃんに戦いを挑んでくるわけじゃないよ。 それぞれに戦うから、こがらちゃんと戦うことなく脱落する 魔法少女もいるはずだよ」 「ふうん……。じゃあさ、試合経過とかわからないの?」 「うん。わかるよ。ちょっと待っててね……」 「なによそれ?」 「魔法新聞」 「……あんた魔法とつけば何でも許されると勘違いしてない?」 「こがらちゃんはわけのわからないことばかり言うなあ……。 あ!!」 「どうしたの?」 「プリンセス候補は……もう二人しかいない……」 「え? 一人はあたしよね……じゃあ後一人と戦えばおしまいっ てことね」 「うん……それにしてもこんなに早くプリンセス候補が絞られて しまうなんて……」 「いいじゃない。サクサク行きましょう。 で……そいつはどこにいるの?」 「みつけたぜぇっ!!」 「こがらちゃん? あの男の子知り合い?」 「知らない……でも、小学校の頃はけっこうケンカしてたから ……その時のリベンジかしら。たまにいるのよね」 「勝てると思って挑んでくる人なんているんだ……」 「まあ小学生の頃はけっこういい感じで手加減してたから。 たまに勘違いしちゃうやつがいるのよねぇ……」 「おい……! 舞黒こがら……!!」 「なによあんた? さっきから人のこと気安くフルネームで……。 あたしはあんたみたいな男の子、知らない……っていうか多分 覚えてないんだから、気安く呼ばないでよ」 「オレは男じゃないっ! れっきとした女の子だっ!」 「……嘘でしょ?」 「嘘じゃないっ!」 「だって全然女の子らしく見えないわよ」 「! 胸が小さいのはお前だって同じだろうっ!?」 「だっ……だれも胸の話なんてしてないでしょうっ!」 「だまれ貧乳っ!」 「む、むかつくわねっ! だいたいあんたは誰なのよっ!」 「オレは……平面 旨美(ひらおもて むねみ)っ!! お前と同じ、魔法のプリンセス候補だっ!」 「!」 「どうだイナネーム? この私の選んだ魔法少女は?」 「お、お前は”チーナイチ”! エリートの君がなんでこんな所にっ!?」 「もちろん学友である君と会う為じゃない……この平面 旨美を 魔法のプリンセスへと導くため。そのために私はここにいる」 「そう、か……。でも、最後に残ったプリンセス候補は……」 「そう。平面旨美は三人の魔法少女倒し、舞黒こがらも三人の 魔法少女を下した。 結局、魔法の国の住人は一人も残らなかったのだよ」 「……!」 「とゆーわけで舞黒こがらっ! オレがっ! この平面旨美がっ! お前を倒して魔法のプリンセスになるっ!」 「!」 「そして巨乳になるっ!! なってやるっ! ああなってやるともっ!!」」 「……なんか馬鹿馬鹿しいやら悲しくなってくるやら……。 とにかく見てると哀れね……」 「何を言っている? お前だってそうなんだろう?」 「?」 「胸が大きくなることを望んでいるんだろう? 今までの自分が嫌なんだろう? だからこそここまで勝ち上がってきたんだろう?」 「………!」 「さあ、見せてみろよ、お前の力をっ! お前の胸を大きくしたいという想いの強さをっ!」 「あたしはっ……!」 「行くぜっ! 烈火招来っ!」 「火……いえ、炎っ!?」 「業火装身っ!!」 「炎が体を包んで……鎧に!?」 「変身っ!」」 「!」 「さあ舞黒こがらっ! この炎の鎧がオレの力だっ!」 「炎が力……平面旨美の力……」 「さあっ! 行くぞっ!!」 「!? 爆発したっ! 自爆したって言うの!?」 「どこを見ている!」 「! 後ろっ!?」 「遅いっ!」 「……速いっ!」 「はあっ!」 「くっ……」 「よく止めたなあ……」 「な、なんなのこのパワーは……!?」 「だが、まだまだこれからだぜっ!」 「!? また爆発っ!?」 「はあああっ!!」 「!!」 ・ ・ ・ 「こがらちゃんっ! 大丈夫かいっ!?」 「くはっ……イナネーム?」 「こがらちゃん! しっかり!」 「大丈夫よ。……かろうじて、ね」 「こがらちゃん……」 「予想以上のスピードだわ……それも、あんな方法で……」 「魔法の力で炎を爆発させて、その爆圧でもって動きを加速する なんてね……」 「いくら炎の鎧だからって、なんであんな無茶ができるのよっ!」 「こがらちゃん、君はまだ気づかないのかい? 本当に判らないのかい?」 「えっ……?」 「見るんだ……あれを! 平面旨美の決意をっ!」 「あっ……」 「……魔法で変身しているのに、 胸が全く大きくなっていない……」 「そう……彼女は”胸を大きくする”という魔力を、 肉体の強化に費やしている。 炎の爆圧に耐える……そのために魔力をつかっているんだ」 「そんな……そんなことで……」 「舞黒こがらっ!」 「! 旨美っ……!」 「お前にはわかっているはずだっ! 魔法で大きくなるはずの胸 を大きくしない……このことの意味がっ!」 「………!」 「それがどれほどの覚悟であるか、お前にならわかるはずだっ! わかっているはずだっ!」 「くっ……」 「だいたいオレはお前が気に入らないっ! オレと同じく、魔法少女三人を倒したお前がっ! 人間界から選ばれた魔法のプリンセス候補がっ! こんなちゃらちゃらしたヤツだとはなっ!」 「な、なんですってっ!?」 「そのリボンっ!」 「!」 「真剣勝負に臨もうという時に、そんなもんつけてるなんてなん のつもりだっ!」 「こ、これはっ……!」 「もういい。お前には失望した。そんなくだらないものつけてる お前なんて、まともに相手してやるのも馬鹿馬鹿しいぜっ!」 「くだらない……ですって……?」 「ああ、何度でも言ってやるさ。そんなくだらないリボンを つけてる貴様なんて……」 「くだらないですって……!」 「! な、なんだこの闘気は……!?」 「いいわ、見せてあげる。あたしの……本気を……!!」 | |