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は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその27
5000HIT記念

 


「イッチ、ニ……っと」
「よお、こがら。シャワーに濡れたうなじが良い感じだな。まさ
 に絶好のプール日和だ」
「……馬鹿馬鹿しいのを承知で聞くけど、どうして”うなじ”と
 ”絶好のプール日和”がつながるのよ?」
「ふむ……つまりプールと言うことで髪をアップにして強調され
 たお前のうなじ……しかもシャワーを浴びて濡れたうなじが陽
 光を跳ねかもしだす健康的な色気が……」
「はいはい……聞いたあたしがやっぱりバカでした……サン、シ
 ッ……と」
「さっきからなにをやってるんだ、こがら?」
「イッチ、ニ……見てわかんないの?」
「……そんなに背のびをしたところで、お前の背が伸びることな
 どあり得ないぞ」
「………」
「でも背伸びするとスクール水着に包まれたお前の身体のライン
 がはっきりでて良い感じだ。特に胸の薄さが強調されるのがい
 い。その意味で無駄ではないな。もっとやれ」
「ねぇ……せっかくのプール開きの今日……これから入るプール
 を紅い色で染めたくないだろうから確認のため聞くけど……」
「ん?」
「ひょっとして……死にたいの?」
「……いきなりすごい質問だな」
「いきなりすごく失礼なこと言っておいて…あんたには本当に自
 分を省みるってことがないの?」
「自分を見るより……おまえを見ることに忙しい」
「えっ……」
「背伸びするお前もかわいいと思ったから、その気持ちを口に出
 しただけだ」
「せっ……背伸びじゃないわよっ。準備体操してただけっ!」
「準備体操……? まだ早いんじゃないか?」
「でも、早く泳ぎたいじゃない。なんかプール開きの日ってわく
 わくするわよね」
「………」
「さて、続き続きっと……」
「………」
「なによ、じろじろ見ないでよ」
「俺が思うに……」
「?」
「制服というのは個性を消すというが……それは誤りだな」
「? 突然何を言い出すのよ?」
「……皆同じものを着ているからこそわかる……おまえの胸の小
 ささがっ……!!」
「!」
「同じ服だからこそ確とした差が出るっ! 周りを見ろっ! 一
 目瞭然だ!
 お前ほど胸が小さい女の子がいるか? お前ほど起伏のない体
 つきをした人間がいるかっ!?」
「………」
「目を見開き見るがいい! そして自覚しろっ! ここにはお前
 ほど胸が小さい女の子などいないという、この素晴らしい絶対
 の事実をっ!!」
「……プール開きって開放的な気分になるわよね、なんとなく…
 …」
「お? おう」
「ガマンすることないわよね?」
「まあ開放的な気分というものはあんまり抑えることはないと思
 うぞ」
「そうよね……それじゃあ……」
「?」
「一発死んでこーい!」
「ぐっ……ぐわあああああああああっ!!」



「まったく……あいつはいっつもいっつも……」
「こがらさん……でもあれは少しやり過ぎなのでは……」
「なによ、カスミ。 いつもと変わんないじゃない」
「プールのフェンスに出来た、血染めの金網……学校の怪談が一
 つ増えてしまったかもしれません………」
「う〜ん……そういうのって規定数の7を越えるとやっぱりまず
 いわよね……」
「気をつけてください………」
「うん……ごめんね」
「いえ………」
「……なんか人として問題にすべき部分が微妙にずれているよう
 な気がするけど」
「気のせいではありませんか……それより………」
「ん?」
「彼……ずっとあなたのことを見ていますね………」
「あー……まったくいつもいつも……」
「でも、いつもより熱心なように見えます………」
「な、なんでカスミにそんなことがわかるのよ?」
「……何か理由があるのではないですか………?」
「べ……別にそんなことないわよ」
「本当ですか………?」
「ほ、本当よっ! 嘘ついてどうするのよ?」
「隠すとためになりませんよ………」
「な、なによ?」
「嘘だとわかったら……こがらさんをおぼれさせて彼に人工呼吸
 してもらいます………」
「うっ!?」
「本当にやりますよ………?」
「ううっ」
「その上でもう一度聞きます……何も、ないのですか………?」
「わっ……わかったわよっ! 話すっ! 話すってばっ!」
「………」
「なんてーか、さ。
 昔、不覚にもプールであいつに助けられたことがあって、さ」
「そうなんですか………?」
「あの頃のあいつはよわっちかったんだけど、なんだか妙に頑張
 ってくれてさ。自分もおぼれかけて、それでもあたしのこと助
 けて……ほんと、あんな頃からバカだったのよね」
「……随分嬉しそうに話しますね………」
「!? な、何言い出すのよっ!? そんなわけないでしょ
 っ!!」
「……照れ隠しですか………?」
「そーゆーんじゃなくって……たしかにあの時のあいつのことは
 ちょっとかっこいいかなとか思ったし、まあそれなりにうれし
 かったのは認めるけどっ……」
「………」
「ああもうあのときはあたしの後ろをちょこちょこついてきてか
 わいかったのになんで今はあんなになっちゃったのよっ!?」
「こがらさん………」
「かわいかったのにっ! かわいかったのにっ!」
「こがらさん……止まってください………」
「はっ!? ご、ごめん……なんか暴走しちゃったわね」
「彼が心配そうに見てますよ………」
「……なによ、うっとおしいわね……そうだっ!」
「………?」
「おぼれたフリしてやろ」
「………」
「あたしがおぼれるのが心配だって言うなら、お望み通りおぼれ
 てやろうじゃない」
「悪趣味です………」
「ちょっとやってみよう♪」
「やめておいた方が………」



「ぶくぶくぶくーっ」
「! こがらっ!?」
「ぶくぶくぶく……うあー、おぼれるーっ」
「ま、まさかおぼれてるのかっ!?」
「ぶくぶくぶくーっ……ってちょっとわざとらし過ぎるかなあ?」
「大丈夫か、こがらっ!」
「! あ、あんたもう来たのっ!? あの距離をどうやって……」
「す、すぐ助けてやるからなっ!」
「ちょっ……やっ、変な所触らないでっ!」
「早くプールサイドまでっ……!!」
「は、離してよっ! いい加減気づきなさいっ! あたしはおぼ
 れてなんかいないわよっ!!」
「……え……?」
「あ、あんたがあたしのことじろじろ見るから、ちょっとからか
 ってやっただけよ。だいたいあたしの運動神経で、おぼれるな
 んてあるわけないでしょ」
「………」
「あんたってば本当にぼけてるんだから……」
「………」
「ちょっと、どうしたのよ……?」
「こがらっ!」
「!」
「………」
「なっ……あ、あんた、あたしに手をあげたわねっ!! どうな
 るかわかって……」
「心配したんだぞっ!!」
「!」
「本当に……心配したんだからな……」
「な、何よぉ……」
「あのとき……お前を助けたとき、俺はお前を泣かせてしまった
 ……もうそんなことはいやだった。だから、だから……」
「………」
「俺は……」
「……むかつくのよ……」
「え?」
「むかつくって言ったのよっ! あんたなによ、あたしを助ける
 っ!? あたしはあんたに助けてもらうほど弱くなんてないわ
 よっ!!」
「!」
「いっつもいっつも自分勝手な妄想ぶちまけてっ! そりゃあた
 しは背は低いし胸だって……その……だけどっ! あんたが言
 うほど変じゃないっ! あんたが言うほどかわいくなんてない
 っ!」
「………」
「もっと……もっとあたしのことをちゃんと見てよっ!!」
「………」
「はぁっ、はぁっ………」
「………」
「なんとか……言いなさいよ……」
「確かに……俺はお前に自分の価値観を押しつけてしまっている
 かもしれない……でも……でもな、あえて言わせてもらう」
「……なによ?」
「お前は……かわいい」
「!」
「お前はお前が思っているよりずっとずっとかわいい」
「な、な……」
「それとな。俺は、お前のことを真剣に見ている。これだけは絶
 対だ。これだけは、絶対に……嘘じゃない」
「あ、あんたってばやっぱ変わらないわねっ。いっつもいっつも
 一方的に言いたいこと言って、それであたしをっ……」
「お前を……いちばん好きだと思ってる」
「!」
「ほら、行くぞ」
「!? や、やだっ! なんでだっこなんてするのよっ!?」
「おぼれた振りなんかした罰だ。このままプールサイドまで運ん
 でやる」
「み、みんな見てるよぉ……やめてよっ!」
「いやだ」
「ちょ、ちょっとぉ〜」





こがら5000HITということでプールネタ。ネタ提供はBBS常連のDIOさん。
ありがとうございました〜。
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