こがらトップへ

HPトップへ

は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその22
湯と煙と その8

 


「ふああ、よく寝たあ……」
「………」
「あれ……でもあたしいつ眠ったんだろう」
「………」
「なんかまくら、あったかい……」
「……」
「ってこれは腕……ひじ枕……?」
「こがら……起きたのか……?」
「!」
「さっそくで悪いんだが……」
「きゃああああああああああっ!!」



「ななななんであたしあんたのひじ枕なんかで寝てるのーっ!?」
「覚えてないのか? お前は昨日……」
「いやちょっと待って聞きたくないーっ!」
「こがら、とにかく……」
「食事して、母さんが出してくれた水を飲んで……それから先が
 ……やだうそ待って、思い出せないっ!?」
「お願いだから……」
「あ、あんたあたしに何したのよっ!?」
「いやあの」
「ひょっとして、もしかして……ね、ねえっ!? なにやらかし
 たのよっ!?」
「冷静に状況を見ろ……」
「冷静に……」
「そう、冷静に、だ」
「………」
「………」
「………」
「………」
「……わかった……」
「! そうか、わかってくれたかっ! それなら……」
「………殺そう………」
「えっ?」
「……そして、死のう……」
「な、ナニ言ってんだお前っ!?」
「乙女の純血を奪った罪、その命で購えーっ!」
「ちょっと待てーっ!?」
「問答無用っ! ……って、あれ?」
「?」
「なんであんた、手も足もなんだか普通ではあり得ない愉快な方
 向に向いてるのよ?」
「お前……」



「まったくもうしょうがないわねーっ」
「あ、そこは丁寧にはめてくれよ」
「はいはい」
「そうそう……よし、ようやく右腕は復活したか」
「ふうっ……それにしても、寝てる間に自分の間接外すなんて意
 外と器用よね」
「お前はどこをどーやったらそんな風に考えることができるんだ?
 」
「いやまあなんて言うか……あんただし」
「……そう言う風に納得されてもなあ……」
「はいはい、次は左手いくわよ」
「おう……」
「………」
「………」
「こがら」
「ん?」
「綺麗だな」
「なにが?」
「お前が」
「………」
「………」
「またそういうことをいきなりっ……!」
「なんかさ、こうして俺が寝ころんでるから、座ってるお前の方
 が目線が高いだろ? いつもと違った位置関係だから、改めて
 そう思ってさ」
「い、いつもはかわいいとかいってるのに、下から見ると綺麗だ
 って言うの?」
「かわいいのはもちろんだけど……今は綺麗で、かわいいと思う」
「あ、あんまり見ないでよっ。寝起きで髪だってバサバサだし、
 浴衣、ちょっと寝乱れてるし……」
「そう言う要素も、お前の可愛さを全く阻害しないんだな」
「………」
「ま、何より……」
「?」
「照れて紅くなってるところがかわいい」
「!」
「うん、かわいい」
「そ、そんなことないわよっ」
「がっ!?」
「ちょ、調子のいいことばっかり言ってっ……」
「ごっ、こがら、もうちょっと優しくっ……!」
「あんたってば、あんたってば……」
「がっ、うっ! こがら、指の関節をはずしたり戻したりするの
 はやめろっ!」
「もうっ、もうっ……」
「ぐ、ぐあああっ!?」



「大丈夫?」
「ああ、なんとか動けるまでには回復した」
「……ごめんね」
「気にするな。いつものことだ」
「………」
「さて、行くか」
「え、出かけるの? 休んだ方が良くない?」
「いや、近くに関節症とかに効く温泉があるんだよ」
「ふうん……」
「ただその近くには、豊胸に効果があるとかいうけしからん温泉
 もあるらしいから気は進まないんだが……今回は連続して傷つ
 いて、回復が追いつかないから仕方ない」
「豊胸……?」
「さてと」
「ホウキョウ……」
「じゃ、行ってくる」
「待ってっ!」
「ん?」
「あんた、ちょっとふらついてて心配だから付き添ってあげるっ!
 」
「えっ?」
「さ、行きましょっ!」
「お、おい」
「れっつごーっ!」


続く

こがらトップへ

HPトップへ