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は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ

 

小ネタその13
〜湯と煙と その5〜

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
「ふう、なんだかんだで気持ちよかったよ。ありがとうこがら」
「はぁっ、はぁっ……な、何で平気なのよあんたはっ」
「まあ、鍛えたからな。初めは確かに痛かったが、慣れた」
「はぁっ、まったくもう……あんたの背中って広いから、あたし
 の方が疲れちゃったわよ」
「広い?」
「昔はあたしと大して変わらなかったのに……ひとりで勝手に大
 きくなっちゃって……
「そんなつもりはないんだけどな」
「あたりまえでしょっ……そうじゃなくって、なんだかおいてけ
 ぼりくらった気分なのよ」
「………」
「あたし全然背のびてないからさぁ」
「………」
「な、何よ黙っちゃって……べ、別に責めてるわけじゃないのよ」
「なあ、こがら」
「ん?」
「確かに、俺は変わったかも知れない……いや、変わろうとした。
 お前に守られる存在ではなく、お前を守ることができる存在に
 なるために、この6年間必死だった」
「う、うん……」
「だから、色々と変わってしまったと思う。身体の大きさだけじ
 ゃない。目に見えるところも、目に見えないところも……変わ
 ったと思う」
「……そう……」
「でも、変わらないものもある」
「え?」
「お前のことを、好きだという気持ち。これだけは、変わらない。
 あの頃から、少しも変わらない」
「………」
「ただ、あの頃は気持ちがはっきりとしたものになっていなかっ
 た。でも、今は形になった。そこだけは、変わったと言えるか
 も知れない。でも……本質は変わっていない」
「………」
「改めて、言おう。……好きだよ、こがら」
「そ、そんなこと急に言われてもっ……」
「今まで何度も言っただろう?」
「だってだって今までよりすごく本気で言ってるみたいだしここ
 温泉だしえとあの腰痛に効くらしいのよっ? あたし水着だ
 しもっといいの着てくれば良かったとかああもうあたしどうし
 てリボンしてないのあたしっ!?」
「支離滅裂だな」
「だって……リボンッ……リボンしてないものっ!」
「確かにリボンを付けたお前はかわいいよ。でも、でもな」
「あのあのっ……」
「でも、こがらだ」
「えっ?」
「俺が世界で一番好きな女の子だ」
「!」
「こがら……」
「や、やだ、そんなに近づいちゃ」
「いいじゃないか」
「ここお風呂だしっ」
「関係ない」
「だ、誰か見てるかも知れないっ」
「誰もいない」
「おっ………」
「お?」
「お月様が見てるっ!」
「古風だな……でも、湯気で隠れるから見えないよ」
「で、でもでも」
「………」
「でもっ……」
「………」
「でもぉ……」
「こがら………」
「………」
「………」


「ほっほっほっ、若い者はええのう」


「えっ!? なにっ!?」
「? 人がいた!? 気配は感じなかったぞ!?」


「おじいさん、声をかけるのが早すぎます」
「源さんは相変わらず気が早いのう」
「まったくもう少し待っておれば………」


「い、いっぱいいるわよ」
「お、おう。混浴でじいさんばあさんがいっぱいいるのは珍しい
 事じゃないが………全然気がつかなかった」


「いや、初々しい。見ているだけで若返りますな」
「わしもあと10年若かったら……」
「めしはまだかのう?」
「おじいさん、さっき食べたばかりでしょう?」


「で、出るわよっ!」
「そうだな。ここはどうやら彼らのテリトリーだ」
「ああもう恥ずかしいっ!!」


続く

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