は〜とふるらぶこめでぃ
ほのぼのこがらちゃん
BBS掲載小ネタ
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小ネタその11 |
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「結構広いな」 「ううっ……」 「露天風呂でしかも岩風呂……ロケーション的には全く文句なし だな」 「なんでこんなことに……」 「人もいないし……なにより、混浴だというのが最高だ」 「なんであんたなんかとこんなところにいなくちゃいけないのよ っ!!」 「……今さら何を言っているんだ、こがら?」 「そうね……なんだか何を言っても無駄というような気がしてき たわ……」 「それよりっ! 水着、かわいいな」 「!」 「色は明るめの青、デザインは普通のセパレートか……色がいま いち温泉のまったり感にそぐわないが、かわいいから全てを許 せるな」 「は、恥ずかしいわね」 「あ、もちろんかわいいっていうのは水着じゃなくて”水着を着 ているこがら”だからな」 「も、もうっ! じろじろ見ないでよっ」 「できることならずっと見ていたいが……とにかく、温泉に入ろ うか」 「うん……って、なれなれしく近づかないでよっ!」 「別にいいじゃないか」 「よくないっ!! あたしから半径2メートル以内に近づいたら、 ただじゃおかないからねっ!」 「そんな………」 「今回は加減も甘えもためらいもなく、完全に本気の致死性打撃 を無限にたたき込むから、不埒なことを考えているのなら一緒 に遺書の文面も考えときなさいよっ!」 「おい、そんな横向いて歩いたら……」 「え? きゃっ!?」 「危ないっ!!」 「あっ……」 「ふう、間一髪……」 「さ、さわった」 「危ないな……床は岩なんだから、打ち所が悪かったら大変だっ たぞ」 「さわった……さわられた……お風呂で、直に身体に……」 「こがら……?」 「きゃああああああああーっ!」 「!!」 ・ ・ ・ 「ねえ、大丈夫?」 「………」 「反射的に全力攻撃しちゃったけど……さすがにやりすぎたかな? うあ、すごい血………」 「………」 「どうしよう……今のは、あたしの方が悪かったことになっちゃ うのかな……?」 「………」 「でもあんたも悪いんだからね。ねえ、聞いてる? ねえ?」 「………」 「ま、まずい? これはひょっとして、本格的にまずい……?」 「………」 「そ、そうだっ! 確かこの温泉って打撲とかにも効いたわよね」 「………」 「なんかそういうレベルの状態じゃないような気もするけど、や るだけやっておこう……」 ・ ・ ・ 「いやー、生き返るなあ!!」 「………」 「五体に染み渡る湯の熱さっ! やっぱり温泉はこうでなくては なっ!」 「………」 「? どうしたんだ、こがら?」 「あんたって、無茶苦茶よね……」 「俺のどこが?」 「どこがって……どこと特定しろと言われると難しいわね」 「?」 「なんか馬鹿馬鹿しくなってきた……」 「それにしてもさ、こがら」 「なによ?」 「お前って、身体細いよな」 「また貧乳とかなんとか言いだすわけ……?」 「それは言うまでもない……というか目の前に存在する素晴らし い”なだらかな薄さ”は、どんな言葉でも言い表せないくらい 薄いからあえて言及しないつもりだったが……」 「温泉の中なら、いくら殴っても大丈夫そうね……」 「いやあのそんな細い身体でどうしてあんな超打撃を繰り出せる のか、ふと不思議になってな」 「なんだ、そんなこと?」 「そんなことって……」 「打撃力って言うのは、物理的には速度と質量で決まるわ。確か にあたしは重量では劣るから、速度で補ってる。無駄のない、 コンパクトな動き………腰のひねり、膝のバネ、踏み込み、足 首のひねり、体中全ての動き……それこそ、細胞一つ一つの動 きに至るまで、全てを打撃に傾けるの。そしてその全てを連動 させる。束ねる。そこから速度を生み出す……」 「………」 「でも、でもね。本当に何かを破壊しようと思ったら、それだけ じゃ足りないの」 「足りない……?」 「意志よ」 「!」 「なにかを成し遂げようとする意志。限界を超えようとする心の 力。それのみが、あたしの”身体”の限界を超えた打撃を生み 出すのよ」 「……簡単に言うと、根性で限界を超えていると」 「そんな言い方やめてよっ!」 「それにしても、さすがにそれだけじゃあの威力の説明にならな いような気がするぞ」 「な、なによっ。あたしが嘘ついてるって言うの?」 「本当はその細い身体にぎっしり筋肉詰まってるんじゃないのか? 」 「そんなわけないでしょっ!」 「そうかなあ? 本当は筋肉でガチガチなんじゃないのか?」 「失礼ねっ! だったらさわってみなさいよっ! そしたらすぐ にわかるわよっ!!」 「どれどれ……?」 「ど、どう?」 「あ、やわらかい……」 「普通の腕でしょ?」 「いや……」 「えっ?」 「やわらかくって、すべすべして……。湯の熱さでほんのり紅く 染まって綺麗で………こんなの、全然普通じゃない。 ……良すぎる」 「やっ……もう離しなさいよっ」 「さわり心地いいなあ」 「! あ、あんたあたしのこと騙したわねっ! 初めっからこう することが目的で……」 「そんなことはない」 「やっ、ちょっ、さわりかたやらしいっ」 「腕をさわりるのにやらしいも何もないだろう?」 「でもっ……や、くすぐったいっ……」 「……っと、このぐらいにして」 「ふえっ?」 「そろそろ身体洗おうか?」 「え? う、うん。そうね」 「ほら、おいで。背中流してやるから」 「えっ?」 続く |